往復2時間以上をスマホと過ごすので、データ通信量は自然と多くなります。だから私も、容量の大きいコースを選んできました。mineoの50GBコースを、1年8ヶ月使っています。
ところが来月から、50GBのコースを15GBに落とします。通信を我慢するためではありません。むしろ使い勝手はほとんど変わらないと判断したからです。
理由は、料金表をよく見ると分かります。
🤔 「長距離通勤だからギガは多めに」は、半分だけ正しい
長距離通勤をしていると、移動中にスマホを使う時間が圧倒的に長くなります。音楽を聴き、動画を見て、電子書籍を読み、ニュースやSNSを眺める。往復で2時間以上あれば、通信量はそれなりの規模になります。
ここまでは事実です。長距離通勤者がデータを多く使うのは、間違いなく本当です。
問題は、そこから先の判断でした。「たくさん使う」→「だから大容量プラン」と、ほぼ反射で結びつけていたのです。
でも本当に考えるべきだったのは、こういうことでした。
② そのうち、「高速通信でなければ困る用途」がどれだけあるか
①だけを見て大容量プランを選んでいましたが、料金を左右するのは実は②のほうでした。
動画を標準画質で見るのと4Kで見るのとでは、必要な速度がまったく違います。音楽ストリーミングに至っては、高速通信である必要はほとんどありません。この違いを意識していませんでした。
💴 mineo マイピタの料金表を並べてみる
まず前提として、私が使っているのはmineoのマイピタ・デュアルタイプ(音声通話+データ通信)です。公式の料金表はこうなっています。
| データ容量 | 月額(デュアルタイプ) | 無料で付く使い放題 |
|---|---|---|
| 3GB | 1,298円 | パケット放題 1Mbps |
| 7GB | 1,518円 | パケット放題 1Mbps |
| 15GB | 1,958円 | パケット放題 3Mbps |
| 30GB | 2,178円 | パケット放題 3Mbps |
| 50GB | 2,948円 | パケット放題 3Mbps |
データ通信のみのシングルタイプもあり、こちらは15GBが1,705円、50GBが2,695円です。通話をほとんど使わない方はこちらも選択肢になります。
ここで一度、右の列に注目してみてください。15GB以上のコースには、すべて同じものが付いています。
🔑 分岐点は15GB|ここを超えると「3Mbps使い放題」が0円になる
mineoには「パケット放題」という、速度を抑える代わりにデータ量を気にせず使えるオプションがあります。そしてこれが、コースによって扱いがまったく違います。
| コース | パケット放題 3Mbps の料金 |
|---|---|
| 3GB・7GB | 月385円(有料オプション) |
| 15GB以上 | 0円 |
さらに公式の注記には、15GBコース以上では「パケット放題 1Mbps」は申し込めないと書かれています。より速い3Mbpsのほうを使ってください、という案内です。
「パケット放題サービスは、別途オプションの申し込みが必要です」
つまり15GB以上のコースを契約していても、自分で申し込まなければ3Mbps使い放題は使えません。料金は0円なのに、申し込んでいないというだけで受け取れていない人がいます。
申し込んでいない場合、容量を使い切った後は最大200kbpsのままです。3Mbpsとは体感がまったく違います。
これは、以前書いた定期券の記事とまったく同じ構造でした。あちらも、モバイルSuicaで買うだけでは不十分で、JRE POINTへの登録という「もうひとつの手続き」をしないと本来の還元率になりません。
無料の仕組みは、申し込んだ人にしか届かない。通信でも交通費でも、そこは共通しているようです。
つまり、こういう構造になっています。
そしてそれより上に積んでも、付いてくるものは同じ。
30GBでも50GBでも、使い放題の中身は15GBコースとまったく変わりません。増えるのは「高速で使える分の量」だけです。
ここに気づいたのが、プラン変更のきっかけでした。50GBを契約していたとき、私は15GBコースと同じ使い放題を、990円余分に払って使っていたことになります。
📱 3Mbpsで、通勤中に何ができるのか
とはいえ、肝心なのは「3Mbpsで実際に足りるのか」です。ここが判断の分かれ目になります。
幸い、ここは推測で語る必要がありませんでした。私はすでに「パケット放題 3Mbps」を契約していて、1年8ヶ月ずっと使っているからです。50GBの高速データと3Mbps使い放題を併用してきたので、3Mbpsがどの程度使えるかは体感で分かっています。
- 音楽ストリーミング(Spotify、Apple Music など)
- 動画の標準画質再生(YouTubeの480p程度)
- 電子書籍・オーディオブック
- SNS、ニュースアプリ、Webブラウジング
- 地図・乗換案内
- メール、メッセージアプリ
- 4K・高画質での動画視聴
- 大きいアプリやゲームのダウンロード
- 大容量ファイルの送受信
- OSアップデートなどの重い更新
この2つを並べてみて、はっきりしたことがあります。右側の「きついこと」は、どれも通勤中にやる必要がないのです。
アプリの更新もOSのアップデートも、家のWi-Fiで済みます。4Kで映画を見たいなら、揺れる電車の小さな画面より自宅のほうがいい。高速通信が必要な作業は、そもそも「家でやればいいこと」ばかりでした。
逆に、通勤中に実際やっていることは全部左側に収まります。つまり通勤時間に関して言えば、3Mbpsで困る場面がほとんどないという結論になりました。
✂️ だから50GBをやめた|差額は年11,880円
以上をふまえて、来月から15GBコースに変更します。
| 50GBコース | 15GBコース | |
|---|---|---|
| 月額(デュアル) | 2,948円 | 1,958円 |
| パケット放題 | 3Mbps・0円 | 3Mbps・0円(同じ) |
| 差額 | 月990円 / 年11,880円 | |
通信品質を落として節約する話ではなく、使っていなかったものを買うのをやめる話です。年11,880円は、そのまま浮きます。
格安SIMの比較記事はたくさんありますが、その多くは「自分の使用量に合った容量を選びましょう」で終わっています。でも実際には、使い放題オプションが無料になる容量まで落とすという選び方があります。mineoの場合、それが15GBでした。
🚨 正直に書いておく注意点
いい話だけ書くのはフェアではないので、知っておくべき点もまとめます。
- 混雑時は3Mbps出ないことがあります。平日の12時台など回線が混む時間帯は、実測で2〜2.5Mbps程度になるという報告があります。「最大3Mbps」であって、常時3Mbpsが保証されているわけではありません。
- 直近3日間で10GB以上使うと、最大200kbpsに制限されます。ただし2026年3月の仕様改善により、制限中でも「mineoスイッチ」をオフにすれば通常速度で通信できるようになりました。以前より扱いやすくなっています。
- 名称が変わっています。旧「パケット放題 Plus」は「パケット放題 3Mbps」に改称され、2026年3月10日に正式リリースされました。古い記事を読むと名前が違うので混乱しやすい点です。
- 3GBのシングルタイプはパケット放題を申し込めません。データ専用で最小構成を考えている方は注意してください。
- 私自身の15GB運用は来月からです。この記事は「なぜ落とすと判断したか」の記録であって、「落としても平気だった」という実績の報告ではありません。実際に足りたかどうかは、1ヶ月使ってから改めて書きます。
最後の点は特に強調しておきます。ここを曖昧にしたまま「15GBで十分でした」と書くのは簡単ですが、それは事実ではありません。判断の根拠は料金表と自分の使い方から出したもので、結果はこれから確かめます。
🚃 定期代の次に効いたのが、通信費だった
長距離通勤の固定費を、大きいものから順に見直しています。
ひとつ目が定期代でした。こちらは支払う額そのものは減らせませんが、買い方を変えるだけで還元率が10倍変わるという仕組みがあります。定期代が高い長距離通勤者ほど効く話なので、まだの方はこちらもどうぞ。
ふたつ目が、今回の通信費。年11,880円。
みっつ目は細かいところで、駅のコンビニで買う飲み物代です。毎日150円でも年間では5万円を超えます。
この3つを見直すだけで、長距離通勤にかかるお金はかなり変わります。通勤時間そのものは短くできませんが、コストのほうは仕組みを知れば下げられる、というのが最近の実感です。
📝 まとめ:必要だったのは「容量」ではなく「使い放題」だった
🏆 この記事の要点
- 長距離通勤でデータを多く使うのは事実。ただし「高速通信が必要な用途」がどれだけあるかは別問題です。
- mineoは15GB以上で「パケット放題 3Mbps」が0円。3GB・7GBだと月385円の有料オプションです。
- ただし0円でも自動では付きません。別途オプションの申し込みが必要です。ここを見落としている人がいます。
- 15GBより上に積んでも、使い放題の中身は同じ。増えるのは高速で使える分の量だけです。
- 通勤中の用途は3Mbpsにほぼ収まる。高速が必要な作業は、だいたい家でやればいいことでした。
- 50GB→15GBで月990円、年11,880円。我慢ではなく、使っていなかったものをやめるだけです。
② 契約中のコースと、月々の実際のデータ使用量を確認する
③ 使い放題が0円になる容量がどこからかを調べる
④ そこまで落とせないか検討する
特に①は、やっていなければその場で解決します。大容量プランを選んでいる人ほど、下げしろが大きく残っています。
格安SIMは「安さ」で比較されがちですが、実際に効いたのは料金表の読み方でした。どのコースに何が付いてくるのかを一度並べてみると、払わなくていい部分が見えてきます。
15GBで1ヶ月過ごした結果は、改めて報告します。
※ 記載の月額料金は税込です。マイピタ デュアルタイプ(音声通話+データ通信)の基本料金を基準に記載しており、かけ放題などの有料オプション料金、ユニバーサルサービス料等は含みません。
※ マイピタの基本料金は回線プラン(Aプラン/Dプラン/Sプラン)による違いはありません。
※ 通信速度の実測値は利用環境・時間帯・端末によって大きく変動します。本記事に記載した数値は目安としてお読みください。
※ 本記事の筆者は記事公開時点で50GBコースを利用しており、15GBコースへの変更は翌月から適用されます。使用感の報告は変更後に改めて行います。